北の国のずっとずっと奥から〜リアル<Into The Wild>
知 人のTくんから携帯に連絡がきた「けいちゃん、鹿、要らないっスか?」「え?鹿?鹿好きだよ。どうしたの?」「いや、道端に落ちてたんでさばいて持ってき ました」(僕の頭の中には綺麗にステーキ状にさばかれた鹿肉)「さばいたって! Tくんさばけるの?」「いや、割に簡単すよ」「うわ~、とうとう本物キャ ラがでてきた(笑)じゃあ、今、旭川に居るからもし居なかったら置いておいて~」
ところが帰ってくると、暗闇に置かれたダンボールからおもむろに 鹿のHIZASHITAがドッカ~ンとはみ出し、ステーキ肉が上品にジップロックに、しかも軽く味付けされてたりしたら悪いなぁ、なんて甘い、誠に甘い妄 想から、もうそれはスギちゃんも真っ青っつーくらいのワイルドな現実に。一気に酔いもさめるその瞬間、僕はバンドを組もうと決心した、いや、小説を書こう と決心した。
ここらはよく動物が人間の犠牲になって死んでいます。鹿、キツネ、リス。そして鹿の場合は駆除される場合もあって、こいつはどっちな んだろ?たぶん、車にひかれたのかな?鹿って大体群れをなしていて、超かわいいんですよね。見つめられると見透かされてるみたいでドッキーンするんだよ ね。野生の動物はすごく崇高な感じがする。都合を一方的におしつけてるのは、いつも人間なわけで、本当はこんなにポンポンと人間の都合で死なせていい理由 なんてどこにもない。かわいそうに。この大きさからして子鹿だな。でも、だからこそ食べてあげる。どんな経緯にせよ、自分の目の前に差し出されたものは、 自分の血となり肉となるために犠牲になり、差し出されたものだと思うから。つまり、たまたま死んだ鹿を食べるのではなくて、ぶっちゃけて言うと、神様の手 によって僕を生かせるために犠牲になったのだと僕は解釈するわけで。そして今回の場合はすごく分かりやすい形だけれども、バック詰めされた肉でも、缶詰に 入ってるサンマでも同じこと、そして野菜でも本当は同じことなんだと思う。これは意地でもさばいて食わなければならない。
で。次の日。
バレーボール大の肉をどうやって骨からはぎ取るのか検討もつかないけれど、昔は蜘蛛も触れなかったおじさん、子鹿の太もも持って右往左往(笑)
と にかく今晩食べる分だけサクッと取る。肉の臭い。筋。腱。関節。脂肪。筋膜。ちょっとほじるとインナーマッスル。生臭くはない。七輪で焼いてみることにし た。すったニンニクと塩とコショウで味付けして。血抜きが完全かがわからなかったので、最初はあくまでも少量をよく焼いてたべることにした。
ぱっくんちょ。うめー、子鹿うめー。子鹿かわいいし、うめー。ありがとうございます!
全くクセがない。もっとも、肉は腐りかけが一番美味いとも言うが、牛や豚、羊、そのどれよりも臭みがない。というより、今まで何度も鹿は戴いているが鹿に臭みがあったことってないです。最初は怖かったのでよく焼いたが、血抜きも完璧だったみたいで、次からはレアで。
上 の写真。この経緯を読んだ後だとなんとも生々しいでしょ? 「命」食らってるって感じで。だから載せました(笑)見てください。人間はやっぱり多くの命も らって生きてるよ。現代はすごくその構図が見えにくいけれども。今回は僕も勉強になりました。その多くの命を頂戴して生かされてる人間がさ、毎日チンタラ とつまらなく生きていたらこいつらに申し訳ない。そうは思わないかい? 明日も笑おう。おほほほほ。子鹿に感謝。
http://blog.minna-nakayosi.com/article/58879218.html
